ゴロチマニア 

日比日向多が勝手に稲垣吾郎さんを語ってます

稲垣吾郎ドラマ  アザーセンス 霊感心理カウンセラー 六条伍銅①

はじめに

 どうしても稲垣吾郎が主演のドラマ化作品を書いてみたかった。稲垣さんのあの顔立ち、話し方、品の良さなど鑑みて、元華族出身の心理カウンセラー、しかも霊感持ちと言う設定にしました。その能力を使って、事件の奥底のある人間の心理面をあぶりだすのが、稲垣さんをイメージした主人公「六条 伍銅 ろくじょう ごどう」です。人の心が読める六条はその能力を子供の頃祖母に封印されてしまいます。その能力を開放するにはキーワードが必要になります。対象者の心の箱の扉を開ける鍵であるキーワードを六条は心理カウンセラーで見つけ出します。一見簡単な事件にも、奥深い人の心の機微に六条が触れた時・・・以後は本編にて。

 

 

はじめての事件

 

 僕が自分の能力に気づいたのは4歳頃だったろうか。TVで子供番組を見ていると、TVと自分の間に見知らぬ同じ年くらいの女の子が居たのだ。(誰だろう、この子?)

「お母さん、この子だあれ?」

 僕はキッチンにいた母に聞いた。すると母は、

「誰もいないわよ」

「でも、ほら女の子が」

「何?テレビに出てる子?ちょっと待ってね、今料理中だから」

 片手間に僕の話を聞いていた母はそう言うと、再びキッチンに戻って行った。母は料理研究家で一日の大半はキッチンで過ごしている。

 母には、僕に見えている者が見えていないんだ!その時通りかかった祖母が僕の様子を見て言った。

「伍銅、この子が見えるの?」

「ああ、ばばちゃま。あのね、一緒に遊んでも良いかな?」

「多分、一緒に遊べない・・・。」

 祖母がそう言うと女の子は体が薄く小さくなって消えてしまった。

「あれ、ねえばばちゃま。あの子は?  まだ早い・・、何が?ばばちゃま、何で驚いてるの?」

 何かはその時はまだ気づいてはいなかったが、祖母が僕に何かつぶやいた気がしたのだった。

「伍銅、ばばちゃまからこの次ゆっくりお話がありますよ」

 祖母はしゃがんで僕の目線見合わせて、背中にそっと手を当てて言った。

 

 少し僕の家の事をお話ししよう。六条家は子爵の爵位を持っていた元華族で、その昔は天皇家陰陽師的な地位にいた一族であった。と言うのも六条家は隔世遺伝で霊能力に長けた人間が輩出されていたからであった。その能力を持った者は家督を継ぐ事が約束されていた。僕、六条伍銅もその一人である。隔世遺伝なので父にはその能力が無い。父の父、つまり祖父にもその能力は無かった。実は祖母が相伝者で家督を継いだため、祖父が婿養子で迎えられたのだ。祖父は僕が高校生の時病死したが、祖父の心の扉を開けた時の話は・・、これは後にとって置くとしよう。

 そんな六条家の次期家督者である僕は、心理カウンセラーの仕事をしている独身貴族だが、祖母からかなり口うるさく結婚を迫られている。僕の幸せより、早く子供作り、そして孫にこの能力を繋げるのが役目なのだと口うるさく言ってくる。う~ん、こればっかりはそんな簡単じゃないんだよな~。父幸三郎は輸入会社を経営しており、自宅にはたまに帰ってくる程度。もう68歳だからそろそろ引退する頃かな。母由希子は料理研究家で本を出したり、たまに雑誌の仕事をしている。そんな両親と祖母万葉、そして出戻りの姉千冬と姉の娘で高校2年生の葉菜の6人で暮らしている。と言っても父は月に10日程度しか帰って来ないので、普段は女の中に僕一人、男が混じっている状態で暮らしているのだ。これだも、女子力高くなるわ・・・。