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ゴロチマニア 

日比ようが勝手に稲垣吾郎さんを語ってます

稲垣吾郎ドラマ  アザーセンス 霊感心理カウンセラー 六条伍銅③

 久しぶりに沢村から電話があった。年に数回は飲みに行ったり、ゴルフをする仲ではあるが、ここ3か月ほどお互い忙しくて、連絡を取っていなかった。彼は大手弁護士事務所に所属しており、仕事は大手企業の顧問弁護や財産管理などを手掛けることが多いのだが、今回国選弁護人として引き受けた案件で、僕に被告人の心理面について聞きたい事があるようだった。

「久しぶり。達也から仕事で相談って珍しいね」

 僕の言葉に沢村はちょっとため息をついてから、話し始めた。

「ああ。ニュースでも聞いてると思うけど、26歳の女が4歳の娘を殺したって言う事件なんだけど。まあそれだけなら今のご時世珍しくないけど、一緒に住んでたパートナーが17歳の高校生だった、あれなんだよ」

「そうか、確か母親が一人でやったって言う。その母親の心理面のサポートか何か?」

「まあ、それもだけど。彼女が全く弁解も何もせず、自分でやったと、男は関係なく自分がやった、それだけしか言わないんだ。彼女が娘を虐待してた様子は無いんだが・・・、何か引っかかるんだよ。ピンと来ないと言うか・・・」

「男からDVを受けていたとか?」

「今のところそんな事実は確認出来てない」

「ふ~ん」

 僕は沢村の話を聞いて、少し興味がわいた。通常こうした事件の場合、母親がパートナーの男と一緒に子供を虐待したり、母親が男からDVを受けていて、男の支配下にあったりするのだが、沢村の言葉からは明らかな暴力的な要素が感じられなかった。

「まずは、会って話を聞くよ」

「そうしてくれるとありがたいよ。伍銅ちゃん!」

 沢村の上ずった声を聞き電話を切った僕は、その事件のことを検索してみた。

 

 シングルマザーの26歳の女が娘を4階から突き落として殺害。愛人は17歳の男子高校生。二人は半年ほど前から半同棲の状況であった。男子高校生や母親が娘を虐待していた事実は現在掴めていないが、若い男に溺れた母親が、邪魔な娘を発作的に殺害したものと警察は考えている。

 関連記事で、大人になり切れない大人。いつまでも女であろうとする母親。簡単にシングルマザーの道を選び、簡単に育児放棄する。と言った記事が載っていた。

 その日の夜沢村が僕の家を訪ねてきた。