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ゴロチマニア 

日比日向多が勝手に稲垣吾郎さんを語ってます

稲垣吾郎ドラマ 六条伍銅シリーズ 王子様な生活⑪

 スクープ!六条伍銅が新興宗教の広告塔に そんな記事が頭に浮かんだ。いくらサキが好きでも、そんな活動は出来ない。頭がぐるぐる渦巻いている。青ざめる僕を見てサキが声をかけた。

「伍銅ちゃん、大丈夫?」

「あらあら、六条さん。つまり、二人は結婚には向かないって話で、一緒に活動なんて冗談よ」

 知縁の言葉に僕ははっとした。

「冗談?ですか?」

「そうよ、いつも瑞枝に彼氏が出来たら、私が前世を占うんだけど・・・、今日もその一つ」

「やっぱり、伍銅ちゃんも私の結婚相手じゃなかったか」

 サキがため息交じりに言った。

「前世にどうしても抗えない運命ってあるから。絶対結婚できないとか、しないほうが良いなんて言わないけど、でも友人としての方が二人の関係が上手くいく、ただそれだけの事」

「サキは、その・・、前世とか信じてるって事?」

 ヤンキー上がりの実は努力家なサキが、こんな前世占いなんてことに左右されていることが不思議だった。

「う~ん、難しいところね。確かにバカみたいって思うでしょうけど、でも前世の話に照らし合わせると、自分の考え方や行いがしっくり納得できるの。巫女と遊女の前世があるから、現世もまだ普通の結婚には至れない感じがする。あと2回くらい生まれ変わらないと結婚や出産は無いのかも。現世は女のあり方を考える人生なのかもしれないな」

 いつになくしおらしいサキがいた。

「じゃあ、僕たちはこれで・・、終わりなのかい?」

「焦らなくても大丈夫よ・・。ただ、私にはもう終焉が感じられるわ。一気に燃え上がるような気持じゃなく、伍銅ちゃんとは静かな泉のような落ち着いたお友達で、これからも長く付き合いたい感じがする」

「そうよ、二人とも友人としての縁は続くわ。六条さんも、これまで貴族の前世からやっと一般庶民の現世になったんだけど、まだ前世の影響受けてるのよ。世間のイメージより実生活の方が上って凄いけど、またそこが良いじゃない」

 知縁の言葉を聞きながら、心がまったりした気分になった。人は理解してもらいたい生き物なんだと痛感した。その日を境に僕とサキは良い友人となった。

 

 まだ少し、僕は王子様の生活を続けることになりそうだ。