カウンセリングのビタミンC

生きると言う格闘技に一休みを。

コーヒーよりコーヒー牛乳が好きだ

 パートを始めた。事務職だが、給与入力と受付、電話対応、来客へのお茶出しと研修の準備。と聞いていた。実際は色々違う。組合もあり、社内旅行もあり、ちゃんとしていると思ったら、張りぼてみたいな会社だった。

 文句ではない。ただ、自分の親は公務員で、自分も信用金庫と公的病院でしか働いた事が無かったので、中小の一般企業の内情を知った感じだ。

 

 私とほぼ同じ環境の友人に、多分他に行ったら驚く事ばかりだよと言った。企業年金のある会社なんてほんの一部だと思う。

 

 昔、ちょっとしたこだわりがある方がカッコいいと思っていた。

 コーヒーが好きだと思っていた。ミルで飲むたびに豆を挽く。

 紅茶は、アールグレイのアイスが好きだ。香りがたっている。

 日本酒は大吟醸にこだわった。

 お米はお米屋さんで、お肉はお肉屋さんで買う。

 

 そして、今。

 はっきり言ってコーヒーの味は分からないし、コーヒー牛乳の方が美味しいと思うし好きだ。

 紅茶は、日東の甘いアップルティーが美味しいと思う。

 日本酒は別に飲まなくていい。お酒は苦手だ。

 スーパーで安いお米を買う。夫も子どもも特に文句言う事なく食べている。

 

 生きるのにちょっとした夢や楽しみは必要だ。だが、余計な物をそぎ落としたら、生きる事、そのものが大切なように思える。

 コロナ禍の今、人々が協力してこの大変な時期を生き抜く事が重要で、楽しみや夢はその後からついてくるように思う。

 

 張りぼての会社でも、働いてわずかでも税金を納める。マスクをして人と距離を保ち、まめな手洗いをして日々を生きる。もっと大変な人はたくさんいる。自分に出来る事をするしかない。