シンプル料理
批判している訳では無い。ただ、最近の料理の傾向にやや違和感を感じる。
ちくわを使ってウナギのかば焼き風とか、そぎ落とし肉を使ってステーキとか、安い材料を使って一工夫と言った所なのだろうが、本当にそうして食べる必要があるのか?と思ってしまう。
勿論、美味しくなる場合もあるかと思うし、高級料理に近づける意味もあるのだろうが、たまに試してみるが、殆どの場合家族からは不評で、2度と作らない場合が多い。
例えば、ちくわは穴にマヨネーズを流し入れ、そのまま食べる方が美味しいし、魚もこてこてに揚げたりたくさんの調味料で味付けするより、さっと一夜干しにして焼き魚で食べる方が絶対美味しい。
そぎ落としの牛肉を固めてステーキ風にしても、脂っこくて飽きてしまう。普通に玉ねぎと煮て、砂糖・醤油・酒で味付けして牛丼にするのが美味しいと思う。
安い材料を着飾っても、何かセンスが無いように思ってしまう。ハイセンスはシンプルだったりするように、ほうれん草はさっと茹でて、美味しい麺つゆで白ごまをかけておひたしで食べるのが美味しい。
家庭料理とは、そんな簡単な物で良いように最近思っている。
ご飯に油揚げとお豆腐とねぎのお味噌汁。大きなサバの干物を家族みんなでつつく。副菜は、ほうれん草のおひたしにちくわときゅうりのマヨネーズ和え。
ご飯に玉ねぎのコンソメスープ。ハンバーグにはキャベツの千切りを添えて、アスパラガスとベーコンのバター炒め。
豚バラをフライパンで炒め、最後に長ネギの千切りを入れてさっと塩コショウで味付けしたパーローと玉ねぎとじゃがいものお味噌汁。ざく切りのキャベツともやしをレンジでチンしてから、それを玉子で包んでお好み焼きソースで食べるとん平焼き。
時々、味のりや買ってきたキムチも添えて、十分に美味しいし、シンプルな味がほっとする。
メニューに困ったら、3食丼。肉そぼろにいり卵、緑はピーマンの油いための時もあれば、ほうれん草のバター炒めの時もある。
あと、カレーライス。箱の裏に書いてある通りに作る。特に隠し味も無し。残ったら麺つゆを入れて翌日にカレーうどんでいただく。
安くて手の込んだように見える料理、の呪縛から解かれよう。