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生きると言う格闘技に一休みを。

行き付け候補の焼肉屋見つかる!

 昨日は久しぶりに家族で焼肉を食べに行った。元々常連と言える焼肉屋があったのだが、そこのオーナーが転職し店を他の人に譲ったため、行きつけの焼肉屋が無くなった。3年半ほど前の事だ。オーナーが変わると何となく居心地が悪く3回ほど行ったが自然と足が遠のいた。しばらく焼肉難民で数件行ってはみるが、これと言ったお店が見つからなかった。そして2年ほど前、まあまあ良さ気な焼肉屋を見つけた。80歳過ぎのママが一人で切り盛りしている店だが、お値段もそんなに高くなく肉の質も良かった。常連さんが多く、かと言ってもの凄く混雑もせず、居心地も良かった。ママに顔も覚えてもらえるようになったが、コロナでお客はずいぶん減ったと言う。でも行くと必ず3組程度のお客さんはいて、ママ一人でやる分にはちょうど良い様に思えた。

 

 昨日、店に行くとすでに駐車場は満車で、タクシーで来た客と出くわした。一応店内をのぞくと満席で大賑わいだ。タクシーで来た人はすでに連れが店内にいるか、予約客の様だ。我が家の様にふらっと予約もせずに来て入れる状態ではなかった。

 

 非常事態宣言が明け、みんなも外に出始めた。その焼肉屋は元々多くの常連客のいる人気店なのだ。ここ数回はコロナで客足が落ちていたから、いつ行っても入れる店だと私たちが勘違いしていただけで、本来の姿に戻ると、週末に予約なしで行ってすぐに席に付ける店ではないと気付いた。その後も数軒回ったが、どこも混んでいて「8時半なら大丈夫です」と言われた店は、店内多くの小さな子を連れた家族連れで大賑わい。店も大きいので人も多い。夕方6時半で8時半まで待つ気になれず断ったが、もしすぐ入店できてもきっと次は行かないと思った。子どもが小さい時はそんなお店が良かったが、子どもも大きくなると大きな店舗や小さな子を連れた家族が多い店は落ち着かなくなったからだ。結局いったん自宅に帰った。ネットで検索しながら、ふと気になった店があった。夫も私も場所は分かるが行った事が無かった。口コミでは味噌タレが絶賛されており、味噌味好きな夫には良いのではと思い電話をしてみた。席は空いていると言うのですぐに出かけて行った。店舗は2階で螺旋階段を上る。店内には1組の若い男女カップルしかいなかった。大丈夫か?土曜日の7時過ぎだぞ。と思ったが、店の雰囲気は悪くない。適当な大きさで従業員も2人。過度な元気よさもなく店内は静かだ。

 メニューは多くは無いが、我が家が食べるいつもの肉はある。そして話題の味噌タレ。結果はそれなりに美味しい。値段も高くない。味噌タレは美味しくて帰り際に売っているので一つ買って帰った。ある意味、やっと行き付け候補の焼肉屋を見つけた感じがした。 

「私、ここで良いかな」と言うと、夫も「俺もここでいいよ」と言った。我が家の新しい常連となるべく焼肉屋が見つかった日だった。

 夫の誕生日が数日前だったので、それを理由に久々に焼肉を食べに行ったのだが、いい誕生日プレゼントが出来た気がした。なんせ最後の晩餐は焼肉を選ぶ人だから。それは私もだ。ただ子どもだけは魚派のため、きっと最後の晩餐は寿司を選ぶだろう。