死にたくても、生きて欲しい
死にたいと思った事は多くの人があると思う。
ここ数カ月間の間に、売れてる俳優さんの自殺には正直驚かされた。
有名女優の娘の産まれて、その母の後ろ盾で芸能界デビュー。おバカタレントとして売れっ子になり、その後母の病死。お笑い芸人と交際も破局。ホストに入れあげ、多額の借金。お金のためにAVデビュー。その後は、キャバクラで日銭を稼いでしのぐ日々。期間限定で風俗業にも身を落とし、YouTubeや恐喝での逮捕など、30歳を前に激動の人生。
私はこれほどまでに坂道を見事に転げ落ちた人をはじめて見た気がした。その人は坂口杏里さんだが、でも彼女は生きている。はたから見れば、坂口杏里さんの方が自殺してもおかしくないように思うし、共感しないが理解は出来る。だが、彼女はどんなに生き恥をさらそうが、周囲から非難されようが生きている。
人それぞれ受け止め方も、生きにくさも違うが、落ちる所まで落ちた人より、落ちる事が出来ない人が死んでしまうように思う。
私の事を必要に思ってくれるのは、まあ夫や子どもはそうかも知れないが、自分自身で確実に私を必要としてくれているのは、ハムスターのホドちゃんだと思っている。私が居ないと、エサも貰えないし水も取り換えて貰えないし、ケージの衛生面も保てない。そして私はその小さなハムスターに癒され、生かされている。
物言わぬ小さな命を真剣にお世話してみると、単純に生きる事が見えてくるかも知れない。
でも、木村花さんは猫のペットがいたし、竹内結子さんは何より生後間もないお子さんもいたから、どんなに必要とされていても死んでしまう時はあると思うと、苦しい。
今死にたいと思っている人、生きて欲しい。